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令和5年の倭姫宮ご鎮座100周年奉祝記念に移植を受けて作曲。
倭姫命は現在の場所に皇大神宮(伊勢神宮の内宮)を創祀した皇女と云われており、倭姫宮はその功績を称えて大正12年にご鎮座された新しいお宮です。
倭姫命は第十一代垂仁天皇の皇女といわれ、叔母である豊鍬入姫命から斎主を引き継ぐと、それまで皇居内で祀られていた天照大神の御霊を遷すこととなりました。最適の地を求めて大和・伊賀・近江・美濃などの諸国を巡幸した末、ついに伊勢で神託を受けたのでした。
この曲は箏曲で用いられる段構成を採用し、六段構成で倭姫命の巡幸の旅を表現しており、特に三段目で奏される和琴の管垣(独奏)は倭姫命が天照大神からの神託を受けた場面を表しています。
管垣とは和琴の奏法・その美しい響きのことで、かつて古代の祭祀において審神者が神託を受ける時に奏した音楽と言われています。続く六段目では倭姫命が平和で心安らぐ世界が続くことを祈った心情と風景を描いています。2023年作曲。
和琴は別名「倭琴」「東琴」(やまとごと/あずまごと)とも言われています。起源は上代に遡るとされる日本固有の絃楽器で、祭祀や国風歌舞(くにぶりのうたまい)(日本古来の歌と舞)の伴奏で中心的な役割を果たします。
材質は箏と同じく桐製で、長さは約190p、幅約18p、厚さ約4p。胴は末尾(奏者から見て左側)が広がり、6本の絃は放射状に張られています。箏と違い手前から一、二、三、四、五、六絃と数えます。末尾の櫛状の突起に葦津緒(あしづお)と呼ぶひもを通し、絃を留めます。葦津緒の独特のフォルムが和琴を特徴づけるものとなっています。
絃はそれぞれ楓(かえで)の木で出来た柱で支えられ、琴軋(ことさぎ)という長さ約7〜8cm、幅約1cm、厚さ約3mm程の水牛の角または鼈甲で作られた小片で絃をはじいて演奏します。
そして、調弦法は特筆すべきものがあります。通常、箏では(奏者から見て遠い絃の)低音から高音へ順に音が並べられており、順に弾くと音階を奏でることができますが、和琴は、音高順に調弦せず、琴軋で順に絃をはじくと、自然にメロディーが奏でられるようになっています。祭祀においては、降神/昇神の儀の際、この調弦を用いて菅垣(すががき)を奏することとなっています。
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