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〒515-0321 三重県多気郡明和町斎宮3046番地25
ここ「斎宮」は伊勢神宮の祭祀に奉仕する未婚の女性「斎王(さいおう)」が住んでいたところであり、斎宮寮という役所が設けられていました。初代斎王は「大来皇女」とされ、天皇の代ごとに替わる「斎王制度」は飛鳥時代から鎌倉・南北朝時代までの約660年間続きました。その後「幻の宮」として伝承で斎宮について語られてきたのですが、昭和44年住宅の造成予定地から遺跡が見つかり、翌年から調査が始まりました。南北700メートル、東西2キロ、約137haの広大な遺跡であることがわかり、昭和54年に国史跡に指定されました。
斎王は天皇が即位すると、天皇と血のつながりのある未婚の女性が卜定(ぼくじょう)(占い)によって選ばれました。天皇一代に一人とされており、その時の天皇が次の天皇に替わるまで、または斎王の身内に不幸のあった際に斎王は交替しました。
斎王は、年に3回、伊勢神宮の祭祀、6月.10月の月次祭(つきなみさい)と9月の神嘗祭(かんなめさい)に奉仕し、それ以外は斎宮で国の安寧を祈りました。
文化庁が創設した制度「日本遺産」に明和町が申請した「祈る皇女 斎王のみやこ 斎宮」が平成27年4月24日に認定されました。